書道家・河内君平の日記
 
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2012/10/19(金)「文人精神を貫くこと」
 

昨日に続き、もう一通、G先生の御礼文を紹介させて頂く。こちらは芸術批評になっている。

 

拝啓 昨日(1015日)は、ブリュッセルでの展覧会用のカタログ拝受、ありがとうございました。連年、世界的なご活躍を続けておられ、敬佩の至りに存じます。早速、拝見いたしましたが、八番、四番などは、気調清高にしてまさに「神品」の部に入るのではないかと驚嘆いたしました。世の中には、人物がだめなのに、やたらと豪放な書きっぷりで、人を煙りに巻いたり、不愉快にさせたりする書き手がいますが、君平先生は、漢字を仮名よりも清く、美しく、こまやかに書き、震えをおぼえさせるような繊細なムードをかもし出すという類稀な能力をお持ちなので、この流儀をどこまでも貫いていただきたく思ったような次第です。書の世界を殆ど知りもしないのに、勝手なことを申し上げましたが、何卒ご容赦ください。取り急ぎ厚く御礼申し上げます。草々不一。2012/10/16

 

誇大賛辞で、引用するのに躊躇したのだが、自分の書が他者から「清く、美しく、こまやか、繊細なムード」と言われて、あらためて自己の本性に気づかされたので敢えて引用させていただいた。ちなみに四番は半切に縱3行書きの行書、八番は半切横4分の38行書きの行草作品である。自分の流儀などと言えるものなどあろう筈がないが、強いて言えば「文人精神を貫くこと」であろうか。

【2012.10.19 Friday 00:36】 author : kunpei
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