書道家・河内君平の日記
 
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2013/03/13(水)てがら(功績)・とき(時間)
 

昨日の続き。「時は得難く失い易し(時難得而易失也)」という言葉の出典は『淮南子』原道訓であろうか。(まだ賈諠の言葉としては検出できていない。『史記』賈生列伝には見当たらない。)

 

聖人不貴尺璧、而重寸之陰、時難得而易失也。(聖人は尺璧を貴ばずして、寸陰を重んず、時の得難くして失い易きなればなり。)――『淮南子』原道訓

 

これを踏まえるのが『千字文』の59句目と60句目の言葉である。

 

尺璧非(一尺の玉は、宝ではなく、)

寸陰是競(一瞬の時間、それを競(お)え。)

 

時代が下るが、『資治通鑑』巻第十・漢紀二・太祖高皇帝上之下・四年(戊戌、前二〇三)に、次のような記述がある。

 

韓信謝曰:「先生且休矣,吾將念。」後數日,蒯徹復説曰:「夫聽者,事之候也;計者,事之機也;聽過計失而能久安者鮮矣!故知者,決之斷也;疑者,事之害也。審豪厘之小計,遺天下之大數,智誠知之,決弗敢行者,百事之禍也。夫功者,難成而易敗;時者,難得而易失也;時乎時,不再來!」韓信猶豫,不忍倍漢;又自以功多,漢終不奪我齊,遂謝。蒯徹因去,佯狂爲巫。

 

北宋の歴史学者・政治家の司馬光は、てがら(功績)・とき(時間)を並列し、いずれも成り難い、得難いものと、蒯徹が韓信を説得する言葉として引用している。

【2013.03.13 Wednesday 12:21】 author : kunpei
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この記事に関するコメント
お邪魔致します。

出典は恐らくこれであると存じます。

『賈子新書』 巻八 勸學

吾聞之曰:“時難得而易失也。”學者勉之乎!天禄不重。

http://ctext.org/xin-shu/quan-xue/ens
| 益満新吾 | 2013/05/30 7:15 PM |
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