昨年、突然ある方からメールで依頼されて、宋代の鏡の銘文を読んだ。その銘文を収録する豪華本が研究室宛に届いた。送り主は、本の発行者でもある「株式会社千石」代表取締役、千石唯司氏である。この方のコレクションのようである。「むかって右=縣輿、むかって左=陰陽真幻。とりあえず解読しましたが、縣輿は自信がありません。」と返信し、記名も謝礼もお断りした。本書の献本は解読したことに対するお礼であるが、あまりの豪華本に手にして絶句した。書道学科史料室に献本したので興味ある方はご覧頂きたい。なお「株式会社千石」をWEB検索したところ、社長挨拶に「兵庫県の真ん中、加西の地でプレス加工業からスタートし、様々なお取引様からの製造委託を受けながら技術力・製造力を高め、現在では家庭用電化製品/石油暖房機器/ガス調理・暖房機など各エネルギーを活用した幅広い製品を企画・開発から製造・販売まで一貫して行うまでになりました。」とある。中国の古代の鏡に魅せられたのは何故だろうか。今度機会があったら尋ねてみたいものである。
「株式会社千石」URL
http://www.sengokujp.co.jp/index.html