書道家・河内君平の日記
 
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5月13日(水)「脱兎のごとく岡倉天心」
5月13日(水)「脱兎のごとく岡倉天心」
東京晴れ。日本映画専門チャンネルで「脱兎のごとく岡倉天心」を見た。1985年5月6日にNHKのドラマスペシャルで放送されたテレビドラマという。原作は「岡倉天心・その内なる敵」(松本清張、新潮社1984年、ISBN 4103204192 )。

あらすじ:明治時代の美術界の巨匠、岡倉天心の半生を描いたドラマ。西洋主義へと流れ始める時代にあって、岡倉は日本独自の美術を守ろうとするが、周囲の政治的圧力、岡倉の上司である九鬼の妻・波津との関係などが足かせとなり、岡倉は日本美術界から徐々に遠のいていくのだが…。

出演者:山崎努49歳(岡倉天心)、名取裕子28歳(九鬼波津)、樋口可南子27歳(岡倉基子:天心の妻)、佐藤慶57歳(九鬼隆一)、河原崎国太郎 (5代目) 76歳(橋本雅邦)、隆大介28歳(黒田清輝)、本田博太郎34歳(下村觀山)、岸田智史32歳(菱田春草)ほか。

岡倉天心は明治の美術家であり思想家だ。1880(明治13)年卒業後、文部省に勤務し、東京美術学校を設立した。27歳で校長になった。横山大観、下村観山、菱田春草らの美術院の青年作家たちは、天心の理想を受け継ぎ、広く世界に目を向けながら、それまでの日本の伝統絵画に西洋画の長所を取り入れた新しい日本画の創造を目指した。さて、松本清張が描く岡倉天心は、西洋主義へと流れ始めた時代に流されながら、アジアを守ろうとする。日本美術界の異端児的な描かれ方で、貧しい苦労や弟子たちとの交流など、そして上司である九鬼男爵(佐藤)の妻・波津子(名取)とのいわゆる不倫関係を経て 1913(大正2)年、享年51歳で亡くなって行く。波津子と天心の悲恋の逸話は有名だったらしい。だんだん気が触れていく波津子を名取裕子が熱演した。これも和田勉演出。
http://eiganosekai.seesaa.net/article/25791079.htmlより

原作は小説なのか、それともノンフィクションなのか。東京美術学校、帝室博物館、パリ万博をめぐる日本美術と西洋美術との確執、天心と波津の不倫、朦朧体と称された日本画の新風を作りだした大観・観山・春草。非常に面白い映画である。
【2009.05.14 Thursday 00:08】 author : kunpei
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